中国秘伝ひとりあんま気功⋆㉓

認知症を予防する
 中国医学の考え方によると、脳は腎の精気によってつくられたものです。順を追っていうと、腎の精が骨髄を生み、その骨髄が脊髄になって上につらなり、頭に達して脳をつくったと考えているのです。つまり、腎は脳の生みの親なのです。
 それだけに腎と脳は密接にむすびついていて、腎の機能の衰えは確実に脳の働きの低下となってあらわれます。認知症も、そんな腎の機能の衰えによって引き起こされる症状の一つです。ですから、認知症を予防するあんま気功法は、単に脳を刺激するだけでなく、腎の機能も強化する方法でなければなりません。
①楽な姿勢で椅子にすわり、肩の力を抜いてリラックスします。かるく目を閉じ、腹式呼吸をしながら、温かくなるまで両手のひらをこすり合わせましょう。
②最初に、頭の血液の循環をよくするあんま気功法を行います。首の後ろ、髪の生え際に、風池というツボがあります。
 まず右手を首の後ろにまわして、手のひらを髪の生え際にあて、ちょうど中指の指面が左側の風池にあたるようにします。そこから右側の風池まで手を移動しながら、手指と手のひらで首を押しさすります。
 次に、手を斜め下に動かして首を押しさすり、首の付け根の左側まで移動させます。つづいて、手の首の付け根の右側まで移動し、首を押しさすります。つまり、左の風池→右の風池→首の付け根の左側→首の付け根の右側と手を移動させ、アルファベットのZの字を書いていくのです。

2024年10月
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