中国秘伝ひとりあんま気功⋆⑰

目を離さないと新聞が読めなくなった⑴
 四〇歳をすぎると、だんだん目が疲れやすくなり、目を離さないと本や新聞が読みにくくなります。これが老眼の始まりです。老化現象の一種だからしかたがないといってしまえばそれまでですが、他の老化現象と同じく、目の老化もその人の対応しだいで進行を遅らせ、症状を緩和することができます。
 老眼の進行をおさえ、症状を緩和する方法の一つにあんま気功法があります。
 中国医学の考え方によると、目のまわりにはいろいろな臓器につながる経絡(気のとおるコース)が、縦横にはしっています。ですから、目の周囲の経絡に散らばるツボを刺激して、気の流れをよくすることで、目に栄養を送り、目の疲れを治すとともに、老眼の進行を抑制することもできるのです。
①楽な姿勢で椅子に浅くすわって、体の余分な力を抜いて全身をリラックスさせます。目をかるく閉じ、腹式呼吸をしながら、両手のひらをこすり合わせ、手に気を集めます。手が温かくなったら、目の周囲を刺激するあんま気功法をスタートします。
②両目を閉じ両手の指をかるくにぎり、にぎった両手で両目をおおいます。そのとき、指の爪が瞼の上の骨にあたり、手首の上の肉の盛り上がったやわらい部分が目の下の骨にあたり、手のひらの中心部がちょうど眼球をおおうようにします。こうすることで、眼球とそのまわりにあるツボに気が送りこまれます。

2024年9月
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