中国秘伝ひとりあんま気功⋆⑬

顔がむくむ、脚がむくむ⑴
 体にふくまれた水分(体液)が異常に増え、皮膚の下にたまってしまった状態を、むくみといいます。
 西洋医学では、顔がむくむのは腎炎や尿毒症、脚がむくむのは心臓病や肝臓病、全身がむくむのは心臓病が原因だと考えるのですが、中国医学では、むくみは基本的に脾と胃、および腎の機能の低下と密接にかかわっているのだと考えます。
 脾と胃とコンビを組んで、体内に入った水分と食物を消化・吸収し、全身に栄養素を運ぶ役割を担っています。ところが、脾の気がとどこおり、脾の機能が低下すると、体に余分な水分がたまって、むくみという症状になってあらわれます。また腎は体内に残す水分と排泄する水分とを選び分ける役割を担っているのですが、腎の気が不足し、腎の機能が低下すると、やはり体に余分な水分がたまってきます。
 ですから、むくみをとるには、脾とつながった脾経という経絡(気の通路)か、胃とつながる胃経という経絡、あるいは、腎とつながる腎経という経絡を刺激して、気の流れをよくしなければなりません。
 では、その条件をすべて満たし、短時間でできるあんま気功法を紹介しましょう。

2024年9月
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