中国秘伝ひとりあんま気功⋆⑨

下痢がひどい⑴
 中国医学の考え方によると、下痢は脾と胃の気が不足し、脾と胃の機能が失調したことによって引き起こされます。また、腎の気が不足し、腎の機能が弱まることによって引き起こされるケースもあります。
 そこで、下痢症を治すひとりあんまは、脾や胃につながる経絡(気の流れる道)、あるいは腎につながる経絡やツボを刺激して、気の流れをスムーズにすることによって、症状の改善をはかっていきます。
①楽な姿勢で椅子に浅く腰かけ、肩の力を抜いて、全身をリラックスさせます。目を閉じて、かるくヘソを意識しながら、ゆっくり腹式呼吸を行います。そして新鮮な気が腹部に集まり、濁った気が脚を下って足の裏から出ていくイメージを思い描きましょう。
②右手のひらをヘソの上にあて、その上に左手をかさね、両手を時計回りにまわしながら、腹部をゆっくりなでもみます。意識はかるく腹部に集中させ、あまり力を入れずに、やわらかくもむようにしましょう。三〇回くらいまわしたら、こんどは逆時計回りに手をまわしましょう(やはり三〇回まわしてください)。
 ヘソのまわりには、胃経、脾経、腎経などの経絡がとおっているので、ヘソのまわりをもむだけで、脾と胃、腎の気の流れを活発にすることができるのです。

2024年9月
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